短期大学卒業者の進路として多いのは、「就職」で、61.7%の半数以上でした(平成24年3月卒業者調べ)。進学の割合は、前年と比較すると、若干減っていますが、近年は増加傾向にありました。就職活動をすることで、自らのキャリアプランについて真剣に考えるようになり、「自分が本当にやりたい仕事」が明確になります。
そのことで、「自分が本当にやりたい仕事」をするために必要な専門知識や技術、資格などがはっきりと見えてきます。そこで、四年制大学への編入学や、専門学校や専門スクールへの再進学など、「自分が本当にやりたい仕事」をするために必要な技術を修得しようと考える人が増えています。一方、「就職が決まらなくて」「やりたいことが見つからなくて」といった理由で進学を決める人もいるようです。しかし、こういった安易な気持ちで進学した場合、進学後、再び就職活動しなければいけませんし、授業のカリキュラムも決してらくなものではありません。もちろん、お金もかかります。そのため、進学を選ぶ場合は、明確な目的を持つことが重要といえるでしょう。
また、一度就職して自分にはどういった知識や技術が必要なのかを把握してから、その知識や技術を得られる学校に進学したり、留学したり、といった進路を選ぶというもの、選択肢の一つでしょう。
総合職で就職したい場合や、更なる専門知識を得たいなどの場合にオススメです。多くの大学で編入学の募集が行われており、ほとんどの場合、3年次から編入することができますが、一定の受験資格が必要な場合がありますので、大学案内やホームページなどで詳細な情報をチェックしましょう。また、多くの短大には編入学制度や単位互換制度を実施している併設校、提携校がありますが、大学によっては併設校、提携校であっても編入枠として数枠しか設けていないところもあるので、狭き門である場合もあります。
専門職としての技術を習得したい場合や、PCスキルを得たい、資格を取得したいなどの場合にオススメです。専門学校やスクールは、社会で通用する専門的な技術や資格を身につけることができます。実験や実習を中心としたカリキュラムが組まれており、最新機器や設備が充実しているなど、より実践的な環境で学ぶことができます。目標とする職種や資格が明確であるのなら、専門学校への進学もいいでしょう。
生きた語学力を身につけたい場合や、外国の文化や考え方に触れたいなどの場合にオススメです。留学先の選択や、教育機関の選定、期間、費用など、自分の目的に合った留学方法を考えましょう。そのためにも、留学することの明確な目標を持ち、事前に十分な情報収集を行いましょう。
また、帰国後の就職活動については、多くの留学機関によるサポートや、通年採用を実施する企業の増加で以前よりは緩和されています。